CLANNAD -AFTER STORY-　第19話　「家路」　感想

俺は　やり終えたんだろうか

私がもっとも期待して待っていた話でした。

CLANNAD -AFTER STORY-　第19話　「家路」　
の感想です。


今回の話に関するネタバレありますのでご注意ください。
よろしければ、続きからどうぞ

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そして二人は家路につきました。

すっかり変わったとみるのはまだ気が早い気がしますが、とりあえずわだかまりは解けた雰囲気。

死んだ魚みてえだった目してた奴が復活してるじゃねえかよ
そのセリフ、好きなんですね。

かくして恒例の一球勝負。
秋生が投げ込んだボールを・・・・・乾坤一擲っ・・・・・！

でもね

朋也ねじれ過ぎｗｗ

肩があの通りなので、その分も回転でカバーってことなのかもですが
例によってどうでもよすぎるところで笑ってしまった馬鹿侍でした。
あの時もそうでしたが
朋也が秋生の球を打つというのは、何か大きな節目になっている気がします。

と、ここまでアバンか。
やけに密度の濃いアバンでした。

「いい感じの最終回になりそうなエピソード」ですら
これから起こるであろう怒涛の展開の序章に過ぎない
というあたりがこの作品の怖いところです。

・五年越しの涙

何回も言ってきましたけど
秋生さん、いい男だねえ。

パンネタで泣きながら走り去るのを除けば
常に優しい笑みを浮かべていた早苗さんですが
「やるべきこと」をやり終えて、ようやく込み上げていたものがあふれ出したという感じでしょうか。

今週一番印象的だったのは
実はここだったりします。

それを受け止めてくれる男性が近くにいるというのもポイントですね。



汐の先生は現在研修中で1週間したら戻ってくるとのこと。
若い先生なのかな？

いわく

髪が長くてきれいで優しい

それはまさか？

汐が描いていたあの絵は、もしかしなくてもぼたんですかねえ。
いや、もう食べ・・・・・やめよう。

家の中も整え、
古河家においてきたものも持って来て
ようやく今日からようやく始まる親と娘の生活。

でも、まだまだ苦難はあるのでしょうね。


・風子参上

なんか声変わったか？
ついにアフターでも登場の風子。
無事退院を果たしたようで、何よりです。


・父と子

「ただいま・・・」
ついに私が待っていたシーンが来ました。

でも
前話の唯一？の汚点のこともあって

ぶっちゃけあっさり解決しちゃうんだろうな

という諦めにも似た妥協がありました。

それと同時に

「魅せる」ことに関しては心配無用だろう

といういつもの信頼はありました。
まあいつもどおりのCLANNADってことだよねｗ

もう充分やっただろう
人生を犠牲にして充分に償ったと
必死に育ててくれたと。

親と子の距離が、ようやく縮まった瞬間でした。




太郎っ・・！　頑張ってたんだ・・・お前も・・・！
孤立無援・・・！
　　　　　　　　　　（中略）
しかし・・やりおおすっ・・・・！
やめないんだっ！　役目を・・・！　
自分の役割を・・・・・・・・！
誰が・・・誰が笑えるというんだ・・・・彼をっ・・・・・・・・・！

　　　　　　 　 　 　 　 　 　 、､､ , , _
　　 　 ,. -┬i＾i､._　　 　 ｨ`,､,､,､,､,.、'、
.　　 /　 　 | | .|=ゞ=､　__ｌ/＼　v~／!|
　　 l.　　　 ｌ ｌ l　＼＼{f∥ミゞ, ,ｨ≪:lf＾i　　　　　　もういい･･･！
　／ヽ.　　 ﾉ｢,ﾄ､｢.lﾍ‐iヾ|rｰ~r〉〉，こlﾚ'
/　 　 ｀ヽ//| ﾄ､ヽｌｲ| |/|{王王王王}ﾄ､
|　　　 　 ﾚﾆ| lﾆゝ冫! l!L_, , ,ｰ, , , ,_｣ｼ’、　　　　もう･･･
ヽ　　　 __|ーL|┴＾ｰヽ＞'＾ヾ二三シ´＼＼
　,ゝ,／　 .}二二二二二二二二二ｌヽ.　 ヽ ＼　　　休めっ･･･！
l/　|ﾄ､.／´＼　　　　　　　　 　 　 ||.　レ'´￣｀ヽ
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これで
やり終えたのか？

あんた
何もかも犠牲にして
俺を育ててくれたじゃないか！
もう十分だよ・・・・・！

そうか・・・・
いつの間にかやり終えてたのか・・・・・
それはよかった・・・・・・・・・

父としての役目を終えた瞬間でした。


小さいながらにそんな親子のやりとりを見た汐は
それにどう感じたでしょうか。




３人で過ごした、おそらく最初でそして最後の夜。
その翌朝

二人は別の道を・・・・

ここで蘇る数々の記憶。






どうした？朋也？

呼び方はいつしか「朋也」に戻り、あの時と同じようにその手を朋也の頭におきなでる。
涙する我が子に、直幸が果たした父親としての最後の役目といったところでしょうか。

じ～んと来るではないですか。


「親父は幸せだったんだろうか・・・・？」

それは同時に直幸が常に考えていたことなんでしょう。
子供の幸せを願い続けるものですから。


かくして、

直幸は母のもとへ帰り
秋生と早苗もその役を終える。


非常にいいお話でしたね。




でも「今週も神だぜ！」ではあまりおもしろくないので
私としての言いがかりをいくつか言うなら

作中で泣かれると素直に泣けない。

え～と、
クラナドだけで何回これ書いたか分かりませんので
いい加減馬鹿のひとつ覚えはやめるか、とも思うのですが
やっぱりどうも引っかかりますね。


まあ朋也の思いを考えるならばあの場で胸にこみ上げるのは至極当然なんですけど・・・・


後はさっきも言ったとおり
やけにきれいにあっさりまとめちゃいましたね。

というところ。

前話もそうでしたけど
この作品は、
解決するまでの紆余曲折よりも、解決する瞬間をいかに魅せるかに重点がおかれていると感じます。
後者に関しては演出にしてもキャラの表情にしても申し分ないので
もうちっとドロっとしたもんがあってもいいんじゃなかろうか？
と思うのです。

前回あれで今回引っ張ったら、それはそれで「この前とちげえじゃねえか？」ってことになりそうですけど。


ドロッとしたら１話で終わらんだろ？
って、ごもっともです。


もともと話のボリュームが半端ないんですよね。


ま、何はともあれ

それぞれの親達は非常に印象に残るように描かれていましたし
最後で「ああ、家路ってそういうのもあるのか」と思い知らされるような

毎回の通りにクオリティの高い回であったと思います。



何よりも

「親子」を描いたのが大きい。


漫画とかだと、しばしば
「父と息子」というのは一つクローズアップされたりしますけど


「父との決着」というのは、この手のギャルゲー原作アニメでは
普通は「本筋の外」であって
多分見られないだろうと思っていましたから。



他がやらないことを
しかも高クオリティでやってのけたクラナドさすがだぜっ・・・！



父と息子の話でこれまたおなじみなのは
「結局は同じ道を歩んでいく」という対比だったりしますが
同じ道を歩いてきつつも、朋也は父と同じ過ちを犯さなかった。
その違いがこれまでの流れからしっかりと描かれていてよかったです。


さて、次回。

親馬鹿丸出しになりそうな気がするのはおれだけか。





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